履歴書に書くなら何点から?転職におけるTOEICの重要性
“英語能力をアピールするのに便利な「TOEIC」。
実際この資格が履歴書の資格欄にあるかないかで転職のしやすさ、お給料など様々な面に影響を与える可能性があります。
なぜそこまで重要視されているのか、TOEICを受けても履歴書にどう書けばいいのか?といった疑問に答えます。
TOEICを持っていると転職でも有利!?その理由
TOEICとは、世界で使用される英語能力評価基準です。
いわば英語能力を数値(スコア)化したものなので、「どれくらい英語が出来るのか」がわかりやすく、資格の中でも重視されやすいものになっています。
そのため、英語能力をアピールするのに有効な資格であり、転職でも有利になる可能性があるんです。
実際、多くの日本企業が志望者のTOEICの点数に興味・関心を持っています。
TOEICを実施している「IIBC(国際ビジネスコミュニケーション協会)」のデータ「上場企業における英語活用実態調査(2013)」によると、約69.3%の企業が資格欄に記載されたTOEICスコアを採用の参考にしています。
グローバル化が進み、英語の必要性が今後も高まることから、TOEICのようなわかりやすい「英語能力が数値化されたもの」はこれからも重要視されていく可能性は十分にあります。
さらに、企業の中には昇進に影響することも!
同データでは、15.8%の企業が異動・昇進・昇格の要件としてTOEICスコアを挙げています。また、現在はそうしていないけれど今後する可能性がある企業は45.2%と、今後TOEICスコアを持っていない人は厳しくなっていくかもしれません。
海外進出を考えていない企業であれば、TOEICスコアによって大きくこれからが変わることはないかもしれません。
しかしもっとキャリアアップしたい、収入を上げたい、海外での仕事も視野に入れたい…と思うのであれば、TOEICスコアは不可欠な資格だと言えそうです。
外資系企業であれば、TOEICよりTOEFLを重視するケースも
外資系企業の場合、TOEICではなくTOEFLを重視するケースもあります。
この2つの違いは、TOEICは基本「リスニング」と「リーディング」の2つの試験内容なのですが(派生によりライティングのテストもあります)、TOFELは「リスニング」「リーディング」「ライティング」「スピーキング」の4つの能力をスコア化するものです。
なので総合的な英語能力の判断としてはTOEFLの方が優れていること、また、TOFELの方が世界的に知名度が高いためです。
ただし国内企業への転職であればTOEICで問題ありません。
TOEICのスコアを履歴書に書くなら600点以上が目安
TOEICのスコアを履歴書に書く目安の点数は「600点以上」と言われています。
TOEICの600点は5段階中3段階目の「C」とされ、「日常生活のニーズを充足し、限定された範囲内では業務上のコミュニケーションが出来る」程度の英語能力と判定されます。
平均点はだいたい580点前後なので、それよりも20点上ということもあり、履歴書に記載するには無難な点数だと言えるでしょう。
ですが、「上場企業における英語活用実態調査(2013)」によれば、中途採用社員に対して企業が期待するTOEICスコアの平均は「710点(610~815)」と、600点を大きく上回っています。
もちろん600点あれば十分記載できますが、600点だから転職で確実に有利なわけではない、という感じですね。
TOEICスコアの履歴書の書き方や注意点
具体的なTOEICスコアの書き方は以下の通りです。
「2016年 10月 TOEIC公開テスト 700点取得」
TOEICは他にも「Speaking&Writing Tests」、「Speaking Test」、「Bridge Test」と種類があり、さらに「IPテスト」という企業や学校が主導で行う形式のものもあります。
それらと混同しない・させないためにも正式名称である「公開テスト」と記載することが良しとされています。
注意点として、TOEIC認定証の発行可能期間が2年間なため、昔のスコアだと参考にしてもらえない可能性があります。できれば認定証が発行出来る期間内のスコアを記載したいですね。
キャリアアップや自信に繋がる。興味があるなら勉強を!
TOEICなどの英語能力はこれからの社会において、絶対にあって困ることはありません。
また、キャリアアップであったり、スコアが上がることで自分の自信にも繋がります。
試験を受けられるチャンスも多いので、興味があるならぜひ勉強を始めてみてください!”